固定資産税の課税明細書で売却前に見るところと、解体のタイミング

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執筆:リヴウェル事業推進部

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Photo: stevepb / Pixabay

ANSWER

毎年4〜6月ごろ(東京23区は6月)に届く固定資産税の課税明細書には、名義・面積・築年・評価額がまとまっていて、売却を考えたら最初に見る1枚です。解体して更地にすると、土地の固定資産税の軽減が外れます。税金は1月1日時点の状態で決まるため、年末に解体すると翌年1年分の税金が上がります。

この記事の要点

  • 評価額・地積・建物の情報・持分の4か所を見る
  • 更地にすると住宅用地の特例が外れる
  • 解体は1月1日をまたぐかどうかで負担が変わる

現場から

リヴウェルでは、解体して売る場合と、建物を残したまま売る場合の、それぞれの手取りを並べてお出ししています。お手元の納税通知書が1枚あれば、最初の試算ができます。

結論:解体は「売れる見込み」と「1 月 1 日」を見て決める

毎年 4〜6 月ごろ(東京 23 区は 6 月)に届く固定資産税の課税明細書には、名義・面積・築年・評価額がまとまっていて、売却を考えたら最初に見る 1 枚です。解体して更地にすると、土地の固定資産税の軽減が外れます。税金は 1 月 1 日時点の状態で決まるため、年末に解体すると翌年 1 年分の税金が上がります。

課税明細書で見る 4 か所

  1. 固定資産税評価額:土地はおおむね公示価格の 7 割が目安です
  2. 地積:登記上の面積です。実際に測った面積とずれていることがあります
  3. 家屋の床面積・構造・建築年:査定のときに必ず聞かれるところです
  4. 持分:共有名義なら、誰が何分の何を持っているかがわかります

課税明細書が見つからない場合は、市区町村の窓口(東京 23 区は都税事務所)で「名寄帳」や「評価証明書」を取れます。名寄帳には、その市区町村にある持ち主の土地と建物がまとめて載るので、税金のかからない私道の持分など、見落としやすい土地も分かります。

税額の計算のしかた

固定資産税は、評価額をもとにした「課税標準」に税率をかけて計算します。

  • 固定資産税:課税標準 × 1.4%
  • 都市計画税(市街化区域):課税標準 × 0.3% まで

建物が建っている土地は、次の特例で課税標準が下がっています。

更地にすると税金が上がる理由

家が建っている土地には「住宅用地の特例」があり、課税標準が次のように軽くなっています。

土地の広さ固定資産税都市計画税
200㎡までの部分6 分の 13 分の 1
200㎡を超える部分3 分の 13 分の 2

解体して更地にすると、この特例が外れます。課税標準が 6 分の 1 から元に戻るため、土地の固定資産税は最大でおよそ 6 倍になります(負担調整の仕組みにより、実際の上がり方はこれより小さくなることがあります)。

1 月 1 日をまたぐかどうか

固定資産税は、1 月 1 日時点の土地と建物の状態で、その年の 1 年分が決まります。

  • 12 月に解体した場合:翌年の 1 月 1 日時点で更地なので、翌年 1 年分の税金が上がります
  • 1 月 2 日以降に解体した場合:その年は家が建っていた扱いのままです

解体を考えるときは、売れる時期の見込みと合わせて、解体の時期を決めてください。

空き家のままでも特例が外れることがある

2023 年 12 月から、手入れされずに傷んだ空き家について、市区町村が「管理不全空家」として勧告すると、住宅用地の特例が外れるようになりました。倒壊のおそれがあるなどの「特定空家」も同じです。

家を残しておけば税金が安いまま、とは限りません。空き家を持っている場合は、定期的に換気や草刈りをするか、早めに売ることを考えてください。

古家付きで売るか、更地で売るか

古家付きで売る更地で売る
売る前の費用かからない解体費がかかる
固定資産税軽いまま翌年から上がる
買主様の見え方建物の状態が気になる建てる家を想像しやすい
引渡し後の責任建物の不具合で問われることがある地中の埋設物などは残る

どちらにするか迷うときは、「古家付きで売り出し、買主様が希望すれば売主様が引渡しまでに解体する」という条件で出す方法もあります。売れることが決まってから解体するので、更地にしたまま売れ残る心配がありません。

解体の費用の考え方

解体の費用は、建物の構造(木造・鉄骨・鉄筋コンクリート)、広さ、前の道の広さ(重機が入れるか)、アスベストの有無で大きく変わります。必ず複数の会社から見積もりを取り、家の中の残置物の処分が含まれているかも確かめてください。

壊す前に確かめること

解体したあとに、新しい家を建てられるかどうか(建築基準法上の道路に 2m 以上接しているか)を必ず確かめてください。建てられない土地は、更地にすると売りにくくなることがあります。

また、相続した空き家の 3,000 万円の特例を使う場合、解体の時期によって使えるかどうかが変わることがあります。解体の前に税理士に確かめてください。

よくある質問

固定資産税評価額は売れる価格の目安になりますか。

土地の評価額は、おおむね公示価格の7割が目安とされます。0.7で割り戻すと、土地の値段の水準のあたりがつきます。ただし実際の売れる価格は、近くの成約事例で確かめてください。

売った年の固定資産税は誰が払いますか。

1月1日時点の所有者に1年分の請求が来ます。引渡し日を境に、売主と買主で日割りして精算するのが慣習です。

解体費用はどのくらいかかりますか。

建物の構造や大きさ、前面道路の広さで大きく変わります。見積もりを取り、解体した場合の手取りと比べてから決めてください。

ご自身の場合はどうなるか、直接お聞かせください。

売ると決めていない段階の、査定だけ・相談だけでも構いません。お名前とご連絡先だけで申し込めます。

電話で売却の相談03-6302-0930受付 9:30〜18:30/火・水 定休

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