売り出し価格はどう決める?最初の2週間が大事な理由
執筆:リヴウェル事業推進部
ANSWER
売り出し価格は、近くで売れた価格の幅と、いつまでに売りたいかの期限から決めます。売り出してから最初の2週間ほどは新着として目に留まりやすく、この時期の問い合わせ数で価格が合っているかがわかります。見直すかどうかは、売り出して1か月をひとつの目安にします。
この記事の要点
- 査定価格・売り出し価格・成約価格は別のもの
- 値付けは「早く」「高く」「その間」の3通り
- 1か月の問い合わせと内見の数で見直しを決める
現場から
リヴウェルで扱った物件では、約4件に1件が売り出しから30日以内にご成約しています(30日以内の成約が24.77%)。査定のときに、この物件ならどのくらいで動きそうかの見込みもお伝えしています。
結論:売り出し価格は「最初の 2 週間の反応」で確かめる
売り出し価格は、成約事例から見た相場に、ご自宅ならではの良い点・弱い点を加えて決めます。決めた価格が合っているかは、売り出してから最初の 2 週間ほどの問い合わせと内見の数で分かります。この時期に反応が少ないときは、早めに見直すのが結果的に高く売るこつです。
売り出し価格の決め方
売り出し価格は、次の順で考えます。
- 近くの成約事例から、相場の幅をつかむ
- ご自宅の条件で上下させる(階数、向き、眺望、リフォームの有無、駅からの距離など)
- 値引きの交渉に備えた余地を、少しだけ乗せる
3 つめの余地を大きく取りすぎると、ポータルサイトの検索で価格の条件から外れ、そもそも見られなくなります。買主様の多くは「3,000 万円以下」「5,000 万円以下」など、きりのいい金額で検索します。たとえば 3,080 万円で出すと、3,000 万円以下で探している人には表示されません。
なぜ最初の 2 週間が大事なのか
ポータルサイトでは、新しく出た物件が「新着」として目立つ場所に出ます。また、条件に合う物件が出たらお知らせを受け取る設定をしている買主様には、売り出した直後に通知が届きます。
つまり、その時点で家を探している人の目にいちばん多く触れるのが、売り出してすぐの時期です。この時期に反応がなければ、今探している人にとっては価格や条件が合っていない可能性が高いと考えられます。
2 週間で見る数字
- ポータルサイトでの閲覧数:他の物件と比べて少なければ、写真や一覧に出る情報(価格・駅からの距離)で外されている
- 問い合わせの数:閲覧はあるのに少なければ、詳しく見たうえで比べられて外されている
- 内見の数:問い合わせがあるのに内見に進まなければ、条件の説明や価格に引っかかりがある
数字を見るためには、担当から閲覧数を含めた報告をもらう必要があります。媒介契約の前に、どんな数字を報告してもらえるかを確かめておいてください。
反応が少ないときの見直し方
価格を下げる前に、まず次のことを確かめます。
- 写真:暗い、狭く見える、生活感が強い写真になっていないか
- 説明文:良い点(日当たり、収納、管理の状態など)が伝わっているか
- 一覧の情報:検索の条件から外れる金額や表示になっていないか
それでも反応が少なければ、価格を見直します。見直すなら、小刻みに何度も下げるより、検索の区切り(たとえば 3,000 万円)をまたぐ形で 1 回で調整する方が、新しい買主様の目に触れやすくなります。
値下げを繰り返すと起きること
売り出しが長くなると、買主様から「何か理由があって売れ残っているのでは」と見られやすくなります。値下げの履歴を見て「もう少し待てば下がる」と考える買主様もいます。
最初に高く出して少しずつ下げるより、最初から相場に合った価格で出した方が、結果として高く、早く売れることが多いのはこのためです。
売り出す前に決めておくこと
- いつまでに売りたいか(引越し、住み替え先の支払いなど)
- 最低いくらなら売るか
- 反応が少なかったら、いつ・何を見て見直すか
この 3 つを担当と共有しておけば、売り出したあとに迷わずに判断できます。
価格を決めるときの考え方の例
たとえば、近くの同じような広さのマンションが、この半年で 3,800 万円・3,950 万円・4,050 万円で売れていたとします(数字は説明のための仮のものです)。
- ご自宅は 3 件より高い階で眺望がよい → 相場の上の方、4,000 万円前後を考える
- 一方で水回りが古い → 買主様がリフォーム費用を差し引いて考えるので、上乗せは控えめにする
- 検索の区切りを考える → 4,080 万円では「4,000 万円以下」で探す人に表示されないので、3,980 万円か 4,000 万円にする
このように、成約事例の幅の中で「どこに置くか」を、ご自宅の条件と検索のされ方の両方から決めます。
売り出しの時期
一般に、新年度の前(1〜3 月)は引越しの需要が増え、問い合わせが多くなりやすい時期と言われます。ただし、時期を待つ間にも固定資産税や管理費はかかり、相場も動きます。急ぐ事情がなければ、時期より「準備が整った時に、相場に合った価格で出す」ことを優先してください。
よくある質問
最初は高めに出して、様子を見てもいいですか。
期限に余裕があれば選択肢の一つです。ただ、値下げを何度も重ねると「売れ残っている物件」と見られやすくなるため、見直す時期と幅を先に決めておくことをおすすめします。
値下げの幅はどのくらいが目安ですか。
ポータルサイトの価格帯の区切り(例:4,980万円と5,000万円)をまたぐかどうかで、検索に出る人数が変わります。幅は区切りを意識して決めます。
問い合わせはあるのに内見につながらないのはなぜですか。
写真や間取り図、広告文と実物の印象がずれている場合があります。価格の前に、見せ方を変えると動くこともあります。
ご自身の場合はどうなるか、直接お聞かせください。
売ると決めていない段階の、査定だけ・相談だけでも構いません。お名前とご連絡先だけで申し込めます。